土佐まわり
だから、他意はないってば。
さて、あとは愚痴だ。
最終日、ホテルのつまらん朝食を今日も食べて、チェックアウト。
高知駅前から高知龍馬空港までバスで移動。
早めに空港でチェックインを済ませて、キャリーバッグを預け、空港内の売店でダメ押しの土産を買って、カメラなどの入ったバッグのみを持って手荷物検査所に向かう。
身体検査にもひっからないよう、あらかじめベルトもはずして(バックルがひっからないように)、すんなりと通り抜けられるかと思いきや。
若い女性の係員が聞いて来た。
「ナイフなどをお持ちですか?」
「いや、ないはずだけど?」
「バッグをチェックしてもよろしいですか?」
「どうぞ」
出てきましたよ、十徳ナイフが。
自宅に置いて来たはずの物がなぜここに(嘆)
「担当の警察官がきますので、しばらくお待ちください」
見回すと、すぐ目の前に警察官の詰め所があるのだが、肝心の警察官がいない。
待たされること5分ほど。
こちらのツラを見て、開口一番、こう言いましたな。
「なんでこんなもん持ってんの!」
いきなり切り口上で来られてイラッとする。
ナイフを持っていたこちらが悪いとは言え、「お待たせしました」ぐらい言えんのか。
「いや、預ける荷物の方に移し忘れまして」
「じゃあ、ここに名前と住所と生年月日を書いて」
出してきたのが使い古した市販のメモ帳だ。
おまけに、別の人間の名前がそこには書かれている。
警察ってのは、職務質問の手順として、こんなことを教えてるのかね。
イラッとしてるからそんな名前を覚える心の余裕はないけど、プライバシーだだ漏れですぜ、これじゃ。
「で、どうするの、これ」
「以前同じことをやった時は、客室乗務員が預かって、到着先で返してくれましたけど」
「そんなことはやってない」
「前はやってくれたんですよ」
「そんなことは知らん」
で、ちょっとキレて、思わず口にしてしまった。
「そんな事も知らんような奴がこんなとこにいるなよ」
見かねたのか、先程の女性係員が声をかけてきた。
「お預けの荷物があるということですね?」
「ええ」
「では下のチェックインカウンターに行って、お預けの荷物にこれを入れてから、またこちらに戻ってきてください」
「わかりました」
そのやり取りの間に、警察官は詰所に入ってしまっていた。
職場放棄かよ。
自分のミスとは言え、ちょいとイライラしながら、再度チェックインカウンターに行き、事情を話す。
まだ荷物は積みこまれておらず、2~3分で預けたキャリーバッグが出てくる。
大事にならなくて良かったよ。
それはいいのだが、バッグを持ってきた地上職員が、こう聞いて来た。
「このバッグは検査機を通されましたか?」
もちろん検査機を通した上で預けているし、預けた際に封印のシールも貼られている。
イラついていたので、ついこう返してしまった。
「ここの空港は検査機に通さなくても封印のシールを貼ってくれんのか?」
「・・・・・・」
イヤーな顔をして黙りやがった。
悪いのはこっちなのに、すまなかった。
でも、どう考えたって、バカな質問だろ?
事を済ませて、もう一度手荷物検査所に行く。入口は2ヶ所あるが、もちろん先程と同じ方に進む。
また先程同様にベルトをはずして機械を通り、今度は無事に通過する。
そして、警察官の詰所の前まで行ってゆっくりとベルトを締め直し、中を覗き込んで見た。
例の警察官はいたが、無視された。
高知ってのは、南国らしくおおらかな人ばかりの土地かと思ったのだが、案外そうでもないなというのが、実は今回の旅の印象だった。
いや、そんなに人と触れ合ってはいないんだけどね。
そこへ持ってきてのこの一連のやり取りで、その印象が強くなってしまった。
まあ、この話を海外在住の弟にしたら、「海外の空港だったら、確実に別室に連れて行かれてるな、その程度ならマシな方だ」と言われはしたが。
さて、今回は珍しく昼間の飛行機に乗った。
いつもは明るいうちは出来るだけ神社をまわって、夜の飛行機で帰るのだが、翌日から仕事なので、正月休み疲れを少しでも解消するため、夕方には自宅に帰り着くように予定を立てたのだ。
明るい時間帯の飛行機は景色が見えて良い。
大部分雲がかかっていたが富士山も見えたし、眼下に見る伊豆大島・三原山の姿も、印象的だった。
少し気分が晴れる。
あとはいつも通り、立川駅北口までバスに乗り、JR青梅線で帰路につく。
かくして、高知の旅は終了するのであった。







































































































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