NATTO
北大西洋トンデモ条約機構。
引き続き、DVDを観る。
「原子人間」
イギリスのある牧場に謎の物体が墜落してくる。
それはクォーターマス教授が国防省の許可を得ないまま打ち上げた有人宇宙ロケットで、三人の乗組員との交信が途絶えたため、地上からの遠隔操作で強制着陸させたのだった。
教授がロケットの扉を開けると、乗組員の一人であるカルーンが瀕死の状態で姿を現す。しかし、他の二人の乗組員はなぜか姿を消していた。
カルーンは教授の研究所に運び込まれ、調査されるが、その謎の容態の原因はわからず、またカルーンは言葉を話せなくなってしまっていたため、他の乗組員が消えた謎も不明のままだった。
その後、ロケットの調査で謎の小さな有機物が発見され、それが人間に由来するものと判明する。また、ロケットの内部に搭載されていた記録用カメラの映像が復元され、機内で何かが光って、乗組員たちが相次いで倒れたことがわかる。
そこから教授が出した結論は、宇宙空間を漂っていた肉体を持たない謎の生命体がロケットに進入し、カルーンの肉体に同居し、他の二人を吸収してしまったというものだった。
そうとは知らないカルーンの妻は、科学優先で思い遣りに欠ける教授の態度に反発し、カルーンを連れて教授の手の及ばないところへ逃げようとする。
だが、病室に置かれていたサボテンを吸収して奇怪な姿になったカルーンの右手を見て、妻は驚愕の悲鳴を上げる。まだ人間の理性をわずかに残しているカルーンは、そんな妻を残してロンドンの闇の中に姿を消す。
以後、カルーンは捜索の目をかいくぐり、食料品店や動物園を襲撃する。
やがて、ウェストミンスター寺院に姿を現した時には、もはや人間の姿を留めない怪物と化していた。
教授は高圧電流でその怪物を焼き殺すことに成功する。
しかし、教授は喜びの表情も見せず、足早に現場を去っていこうとする。助手から「これからどうするのですか」と声をかけられた教授は、表情も変えずに「実験を再開する」と告げるのだった。
主人公はクォーターマス教授(ブライアン・ドンレヴィ)ではある。
だが、上記のあらすじでも匂わせておいたように、基本的にマッドサイエンティストである。
高圧的で、傲慢で、科学のためなら私情も捨てる、冷静を通り越して冷酷とも映る人物である。
何しろ、部下やカルーンの妻がカルーンを医者に見せようと進言しても、「医者なんかに宇宙のことがわかるのか!」と一喝して、自分の研究所から出そうとしないような人物なのだ。
どうにも感情移入しにくい主人公だ。
この映画が評判になり、続編が2作も作られたとは、ある意味信じがたい。
(ちなみに、特典として続編の予告編も収録されている。それを見る限りでは、多少教授のキャラは変わっているようだが。)
それを中和しているのが、警視庁のローマックス警部(ジャック・ワーナー)の存在だろう。
自分勝手なクォーターマスをうまくいなしながら捜査を進めていく温厚な態度は、観る者のクォーターマスへのイラつきを鎮めてくれる。
元はテレビシリーズだそうだが、そこではこの2人が“コンビ”として機能しているのだろうか?
この映画では、そこまでの間柄ではなかったが。
それにしても、アラン・クォーターメインとクォーターマスが、ちょっと混同しそうになるのだが、クォーター○○という姓は多いのだろうか?
ま、どうでもいいことだが。


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