獨協なき医師団
この中に獨協医科大学出身者はいません。
仕事で都心に出た帰りに今年最初の映画を。
「RED」
CIAの凄腕工作員だったフランク・モーゼス(ブルース・ウィリス)は、今は現役を引退し年金生活を送っている。
一人暮らしで、会ったことのない年金課のサラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)と電話でおしゃべりをするのが唯一の楽しみだ。
そんなフランクをある夜、暗殺部隊が襲撃する。
これを難なく撃退したフランクは、サラに危険が及ぶと考え、サラを強引に連れ出すと、昔の仲間やライバルの協力を仰ぎ、事の真相を暴くべく、反撃を開始する。
引退したロートル連中が現役世代を手玉に取っていくという点を除けば、基本的にはありきたりなアクション映画ではある。
ちなみに、隠すほどではないので、ネタをばらせば、次期大統領候補を目指す現職副大統領の過去の失態を隠蔽するため、フランクを含む当時の関係者を抹殺しようとした、というだけのありきたりな陰謀である。
ありきたりとは言え、リアルに深刻に描けば社会派にもできるところを、娯楽大作に仕上げたわけですな。
味わいはハーレクインロマンス。
実際、サラは、平凡な生活に飽き飽きし冒険に憧れる、ハーレクインロマンスの愛読者として描かれているし、舞台が変わる度に絵葉書風のカットが挿入されるあたりのお気楽な感じを見ても、そのように意図してやっているのだろう。
そういうベースの上で、豪華な俳優陣の競演を楽しむというのが、この映画の正しい観方に違いない。
だから、劇場を出る時に「銃撃戦ばっかりで飽きた、いつまでやってんのって感じ」と男に文句を言っていた連れのお嬢さん、まあ、そう言いなさんな。
さて、その配役だが、なかなか素晴らしい。
主役のブルース・ウィリスを含め、80過ぎでガンを患っていながらスケベないたずらをして悦に入っているモーガン・フリーマン、異常なまでに猜疑心に囚われているジョン・マルコビッチなんていうのは、いかにもな感じ。
その中にあって、元MI6の狙撃手役にヘレン・ミレンというのが秀逸。
あの魔女のような恐しい顔でまばたき一つせずに目を見開いてマシンガンをぶっ放す姿は、はまりすぎで怖い。
ヘレン・ミレンを“美女”として扱う気には到底なれないが、銃を撃つ姿はカッコよかったですよ。
しかし、世間に演技派と呼ばれている65歳がやるかね、この役を。
もっとも、私が前回映画で彼女を見たのは、あの「2010年」なので、演技派なヘレン・ミレンには縁がないのだが。
悪の黒幕を演じるリチャード・ドレイファスは、予告編にも姿が出ていたのに、なんだか印象が薄いし、黒幕と言うには何だか重量感に欠ける。
その点、チョイ役なのに印象深いのはアーネスト・ボーグナインだ。
生きてたのか!!!!!!
パンフレットを見たら1917年生まれだよ。93歳だ。
もうね、彼の姿を見られただけで、眼福ですな。
それだけで料金の元が取れたようなものだ。
まあ、しかし、40代以上でないと、有難味はないかな(苦笑)
年齢で言うと、ヒロインのサラを演じるメアリー=ルイーズ・パーカーは、パンフレットによれば1964年生れ。
私より年上だ。
1955年生れのブルース・ウィリスの相手役なんだから、1964年生まれで十分バランスは取れているわけだが、もう少し若い方がなぁ。
映画の中での見た目は46歳よりは若く見えたが、現代の美容技術の素晴らしさというところでしょうかね。


Comments
きっと永遠に美しく...あるのでしょうね。
Posted by: router | February 24, 2011 at 12:50 AM
うまい!
そんな映画がブルース・ウィリス主演でありましたな。
Posted by: liondog | February 24, 2011 at 10:47 AM