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February 24, 2011

三人寄ればボンジュールの知恵

大の大人が3人もいて、知ってるフランス語はボンジュールだけかよ!

かつてクレアといういささか不遇なアイドルグループがあった。

歌ものアイドルが報われない、いわゆるアイドル冬の時代に活動したアイドル。
フジテレビがバックアップしていた乙女塾からのデビューだったが、実際にCDデビューしたのは、乙女塾の母体となった「パラダイスGOGO」という番組の放送が終了してしまった後で、番組によるフォローを受けられなかった。
カルピスソーダのCMに曲が採用されたものの、事前のタイアップではなかったため、その年の春に出したばかりのシングル曲を、CMソングとして同じ年の夏に改題して再度ニューシングルとして出すという手際の悪さ。
それでも、この曲がそれなりに認知されて、ようやく活動が軌道に乗るかと思われた矢先に、活動歴3年で解散。

そんなグループだった。

もっとも、私は出遅れたファンで、結果から見ると、その活動の後半になってから、ようやくその魅力を知ったというに過ぎない。
デビューから1年以上、その存在にほとんど注目していなかったし、その前史である乙女塾時代のことなど、全く知らない。「パラGO」は見てなかったし。

私がクレアに急速に心ひかれたきっかけは、当時深夜に放送されていたあるアイドル番組の月替わりのエンディング曲に、彼女たちの「リボンのないプレゼント」という曲が採用され、それを偶然目にしたことだった。

この曲はシングルカットされた曲ではないが、この曲を含むミニアルバム「サンクチュアリ」が、全編(それ以前の曲も数曲含めて)映像化されて「ノエル」というタイトルでビデオが発売されており、その中に収録された映像がエンディングに使用されていたのだった。

というようなことを、なぜ突然書き始めたかというと、クライストチャーチの地震である。

実は、「ノエル」というビデオはニュージーランドで撮影されたもの。
それも、クライストチャーチで。

今回の地震で、クライストチャーチの大聖堂の尖塔が倒壊している映像が流れたが、「リボンのないプレゼント」の映像の冒頭に、まさにその大聖堂の姿が映るのである。
また、「ノエル」の宣伝用写真も大聖堂をバックにしたメンバー3人の姿だった。

無残な姿になった大聖堂の映像を見た瞬間に、そのことを思い出したのである。

一度も行ったことのないニュージーランド、そしてクライストチャーチ大聖堂だが、そんなわけで、私にとっては≪聖地≫だ。
それがこんなことになるなんて、悲しくて仕方がない。

それでも大聖堂などは、歴史的建造物として、いずれは従前のように再建されるのであろう。

だが、クレアの3人が駆けめぐったあの街並みは、元の姿には戻るまい。
もちろん、ビデオの撮影からは既に20年近くが経っているので、地震以前に姿は変わっていたではあろうが、そうであっても、地震による破壊には心が痛む。

いまだ救出されていない人々が、一人でも多く救い出されることを。

そして、不幸にも命を落とした方々に哀悼の意を表するとともに、街並みの復興のなることを切に祈念する。

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February 11, 2011

獨協なき医師団

この中に獨協医科大学出身者はいません。

仕事で都心に出た帰りに今年最初の映画を。

「RED」

CIAの凄腕工作員だったフランク・モーゼス(ブルース・ウィリス)は、今は現役を引退し年金生活を送っている。
一人暮らしで、会ったことのない年金課のサラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)と電話でおしゃべりをするのが唯一の楽しみだ。
そんなフランクをある夜、暗殺部隊が襲撃する。
これを難なく撃退したフランクは、サラに危険が及ぶと考え、サラを強引に連れ出すと、昔の仲間やライバルの協力を仰ぎ、事の真相を暴くべく、反撃を開始する。

引退したロートル連中が現役世代を手玉に取っていくという点を除けば、基本的にはありきたりなアクション映画ではある。

ちなみに、隠すほどではないので、ネタをばらせば、次期大統領候補を目指す現職副大統領の過去の失態を隠蔽するため、フランクを含む当時の関係者を抹殺しようとした、というだけのありきたりな陰謀である。

ありきたりとは言え、リアルに深刻に描けば社会派にもできるところを、娯楽大作に仕上げたわけですな。

味わいはハーレクインロマンス。
実際、サラは、平凡な生活に飽き飽きし冒険に憧れる、ハーレクインロマンスの愛読者として描かれているし、舞台が変わる度に絵葉書風のカットが挿入されるあたりのお気楽な感じを見ても、そのように意図してやっているのだろう。

そういうベースの上で、豪華な俳優陣の競演を楽しむというのが、この映画の正しい観方に違いない。

だから、劇場を出る時に「銃撃戦ばっかりで飽きた、いつまでやってんのって感じ」と男に文句を言っていた連れのお嬢さん、まあ、そう言いなさんな。

さて、その配役だが、なかなか素晴らしい。

主役のブルース・ウィリスを含め、80過ぎでガンを患っていながらスケベないたずらをして悦に入っているモーガン・フリーマン、異常なまでに猜疑心に囚われているジョン・マルコビッチなんていうのは、いかにもな感じ。

その中にあって、元MI6の狙撃手役にヘレン・ミレンというのが秀逸。
あの魔女のような恐しい顔でまばたき一つせずに目を見開いてマシンガンをぶっ放す姿は、はまりすぎで怖い。
ヘレン・ミレンを“美女”として扱う気には到底なれないが、銃を撃つ姿はカッコよかったですよ。
しかし、世間に演技派と呼ばれている65歳がやるかね、この役を。
もっとも、私が前回映画で彼女を見たのは、あの「2010年」なので、演技派なヘレン・ミレンには縁がないのだが。

悪の黒幕を演じるリチャード・ドレイファスは、予告編にも姿が出ていたのに、なんだか印象が薄いし、黒幕と言うには何だか重量感に欠ける。

その点、チョイ役なのに印象深いのはアーネスト・ボーグナインだ。
生きてたのか!!!!!!
パンフレットを見たら1917年生まれだよ。93歳だ。
もうね、彼の姿を見られただけで、眼福ですな。
それだけで料金の元が取れたようなものだ。

まあ、しかし、40代以上でないと、有難味はないかな(苦笑)

年齢で言うと、ヒロインのサラを演じるメアリー=ルイーズ・パーカーは、パンフレットによれば1964年生れ。
私より年上だ。
1955年生れのブルース・ウィリスの相手役なんだから、1964年生まれで十分バランスは取れているわけだが、もう少し若い方がなぁ。
映画の中での見た目は46歳よりは若く見えたが、現代の美容技術の素晴らしさというところでしょうかね。

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