ワンルームでスコーン
意味なし。
あらかじめ断っておくが、Perfumeは嫌いではない。
嫌いではないが、その語られ方に違和感がある。
Perfumeと言えば、長い下積みを経験した苦労人、ということになっているらしい。
そんなふうに紹介されている場面を何度か見た。
私は別にファンではないので、メジャーになったここ2年ほどのことしか知らないので、試しにWikiの既述を元にまとめると、こういう経歴になる。
2000年 アクターズスクール広島でスクール内のユニットとして結成
2001年 メンバーが現在の3人になる
2002年 インディーズで最初のCDを出す
2003年 東京進出し、インディーズレーベルからCD発売
2005年 メジャーデビュー
2006年 スカイパーフェクTVで冠番組が始まる
2007年 楽曲がCMに使用されるなど話題になり始める
2008年 ブレイクし、日本武道館でのソロライブや紅白歌合戦出場を果す
えーと、これは普通“とんとん拍子”と言わんか?
なにしろ、現在3人の年齢は20歳なのだから。
≪アイドル≫と考えるのなら、売れ出した頃には18歳だったのだから、やや遅咲きと言えないことはない。
しかし、≪アイドル≫の意味が拡散してしまい、20代後半や30代になっても≪アイドル≫として存在しうる今の状況からすれば、決して遅くはない。
ましてや、≪アーティスト≫と捉えるなら、20歳時点でここまで来たなら順風満帆でしょう。
≪アイドル≫の10代は活躍していなければいけない時期だが、≪アーティスト≫なら10代は力を蓄えるための修行時代だ。
結成したのが20歳で、ブレイクした時には28歳になってました、と言うのなら、それは苦労しましたね、と思うが、中学生で結成して、成人式より前にブレイクした者を、苦労人と呼ぶ感性は、私にはない。
それはむしろ当り前なことで、結成即メジャーデビュー即ブレイク、なんて方がどうかしているのである。
というようなことを書いていたら、あるグラビアアイドルがブログでさんざん不平不満を述べた上で引退宣言した、という芸能ニュースがあった。
記事によれば、歌手になりたくて、その手段としてグラビアをやり始めたのに、一向に歌手になれそうな気配もなく、むしろより露出の多い仕事に流れていくことに、業を煮やしてのことのようだ。
まあ、グラビアアイドルから歌手として大成した例はないでもない(蒲池幸子⇒坂井泉水のように)。
しかし、本気で歌手になりたいのなら、踏み出す一歩が間違っている。
音大を筆頭にして街のちょっとしたスタジオまで、ボーカルレッスンをしてくれる場所はいくらもあるだろうし、自分でバンドを作ってアマチュアとして活動していくことも出来るだろう。
路上で歌ってもいいし。
歌手になる手段としてのグラビアアイドルって、有名になれば歌手の仕事も来るだろう的な、発想なわけでしょう?
それって、下積みをショートカットしようっていう魂胆だよね?
Perfumeを苦労人と捉える感性と、このグラビアアイドルの思考には、ある種の共通性があるように感じる。
試行錯誤を厭い、すぐに売れて当然、自分にはその価値があるとする、高い自己評価。
まあ、Perfumeが自らを苦労人と認識しているのかどうかは知らないが、そう捉える人の心の中にも、そういうものが潜んでいるんじゃないか、という意味で。
ま、そういう私も苦労知らずの甘ちゃんですが。
試行錯誤は嫌いだし。
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