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March 04, 2008

エブラハム・敏感

細かいことを気にしすぎるから暗殺されてしまうんだよ。

JR東日本が中央線に導入した新型の車両にE233系というのがある。
中央線と列車の乗り入れがある青梅線・五日市線でも導入されていて、最近その比率が増してきている。

私はこの車両を、≪余計なお世話≫型車両と呼んでいる。

≪余計なお世話≫と言うのは、座席のことである。

この車両では、シートが一人分ずつくぼんでいる上に、七人掛けのシートでは2・3・2と区切るように金属のパイプが設置されている。

つまり、必ずシートの設計上の定員に合わせて座るように強制しているわけである。

そうなる前のシートの頃は、「短い座席は三人掛け、長い座席は七人掛けだから、ちゃんとその人数が座れるように詰めて座れ」という意味のことが、よく車内アナウンスで流れていたが、言っても聞かないから強制しようということだろう。

朝夕のラッシュ時には、多少のストレス緩和になるかもしれない。

「なんだよ、なんで6人で座ってんだよ、詰めたらもう1人(つまりオレが)座れるだろ!」という怒りを覚えずに済みますからなぁ。

だが、それ以外の時間帯だと、むしろ逆効果な時があるように思える。

先日実際にそんな状況に出くわしたが、車内に立っている客もいくらかいるという状況で、七人掛けのシートに3人しか座っていないのである。
つまり、2・3・2と区切った各区画に1人ずつしか座っていないのである。

理由は簡単で、3人の区画の真中のくぼみに人が座っているからだ。

人間誰しも、混んでいるわけでもない車内で、わざわざ他人と密着して座りたくはない。
混んできたら仕方がないけど、そうなる前は他人とは距離をおいて座りたい。
そうでないのは痴漢か変質者くらいだろう。

≪余計なお世話≫型車両の場合、シートにくぼみがあるので、距離を置いて座る時には必ず1人分の間を空けることになる上に、パイプがあるので、こういうことになってしまうわけだ。

まあ、3人より頻繁に見られるのは、各区画に1・2・1と座って、合計4人になっている場合だが、こういう、ラッシュ時ではないけれど、立っている人もいる、という状況で、昔の車両なら、少なくとも5人は座れた。

「七人掛けのシートに6人で座るなんて!」という不満の声が、七人掛けのシートに3人しか座れない状況を生んだわけで、まったく余計なお世話だ。

人間の幅は均一ではない。

私のようなデブばかり集まれば、七人掛けのシートに6人座ればそれでギュウギュウだろうし、逆に痩せた人間や子供ばかりが集まれば、8~9人座れたりもする。

以前のシートの頃、ラッシュ時に列車に乗る時は、七人掛けの真中に座ることがよくあった。
シートの端は、戸の側に立った人間がもたれてきたりして鬱陶しいからだ。

七人掛けのシートのど真ん中に私が座っているからには、その左右に3人ずつ座れるはずだし、実際ラッシュ時にはそうなるのだが、最終的に席が埋まった時、ど真ん中に座ったはずなのに左右のどちらかにズレているということがままあった。
つまり、私の左右では、同じ3人が座っているはずなのに、その幅が微妙に違うのである。

以前のシートなら、その辺の微調整が利いた。
今はそれが出来ない。
常に圧迫感があって、乗り心地が悪い。

もちろん、「ちょっと詰めてくれ」と言って逆ギレされる心配はなくなったわけだが、逆に、人情の機微というものも排除されたと言える。

どちらが良いとは言い難いが、世知辛いことは間違いない。

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