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August 04, 2007

尿、どうにも止まらない

うへぇ、この歳になって寝しょんべんとは!

阿久悠先生、安かに(って、こんな駄洒落で安らげるか)

楳図かずおの新築中の自宅が景観を害するとして訴えられたそうだ。

確かに、赤と白の横ストライプ模様の上に顔がついた家というのはどうかと思うが。

しかし、ではこの場合の守るべき景観とは一体なんなのか?

私が都市景観として最も印象に残っているのは、青島である。
宮崎のではない。
中華人民共和国の青島市だ。

ご存知の通り、青島はかつてドイツの租借地であった。
そのため、ドイツ人の居留地が残っている。

そこの街並みに美しさと言ったら。

海に面した緩斜面に、ほぼ同じ様式で、同じような大きさの建物が整然と、しかしゆとりをもって建てられている。
そして、その屋根には、同じ黄土色の瓦が葺かれている。
高台から眺めると、海を背景とし、庭に植えられた植物の緑と、瓦の黄色が映える。

その統一された美しさは、ちょっとした別世界だった。

青島はドイツの後、日本が占領し、日本の敗退後には、国共内戦の後、中華人民共和国治下となった。
私がそこを訪ねた1988年は、まだ街並みの観光的価値が十分には認識されていなかった頃だ。

それだけの経過を経ていて、これだけ美しいなら、出来てしばらくした最盛期にはどれほど美しかったのだろうかと、思ったものだ。

この青島の街並みの美しさは、一つの型に統一されていることから生み出されるものだ。

さて、テレビでは、楳図邸の周辺の街並みが映し出されたが、どこにでも掃いて捨てるほどあるチンケな街並みではないか。

街並み保存が行われている宿場町などのように伝統的な日本家屋が集まっているわけでもなく、デザインも色もバラバラ、どうせ2×4工法で建てた安普請を、敷地ギリギリまで目いっぱいに建てた密集住宅地じゃないか。

どこに守るべき景観が存在しているというのか。

大体、中央線が出来るまでは畑だったんだろ?
そういう歴史から見れば、畑と武蔵野の雑木林こそが守られるべき景観で、おたくらの家だって景観を破壊しているという言い方だって出来ると思うぞ。

一部報道に、問題の地区を≪高級住宅地≫としているものがあったが、たまたま地価が高かったら高級住宅地か?
隣の家がどんな建物かわからないぐらい広い庭と屋敷林を備えているようなのが≪高級住宅地≫ってもんなんじゃないの。

そんな気持ちになってしまう。

もちろん、歴史的景観だけが守られるべきものではないだろう。
郊外のニュータウンの景観だって、時を経れば懐かしく思い出されるものになるかもしれない。
歴史性が薄い新興住宅街だからこそ、これからあるべき街並みを模索するべきだとは思う。
だが、そのためには、もう少し思想性というか、理念というか、そういうものがあるべきなんじゃないのか。
そして、それを具現化するためにはある程度の強制力も必要だ。
そうなれば、自分の家だって、そうした方向性に従う必要がある。
その覚悟があって訴えているのか。

単に自分の気に入らないから排除するってだけじゃ、ただのエゴだと思うが。

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Comments

楳図かずおさんにもう少し「常識」があったら…
周囲の住民がもう少し心寛ければ…
「たられば」ですけどね。

でも、楳図さんと言えば漫画界で巨大な功績を挙げた人ですから、そう遠くない将来「楳図かずお記念館」になることでしょう。記念館が普通の住宅というわけにもいかないのでは。
「住宅」と思うから腹が立つのであって、「寿陵」と思えば良いのではないかなあ、などとぼんやり思ってみました。

丸くおさまってほしいものです。

Posted by: router | August 09, 2007 at 05:50 PM

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