今日もまた誰か乙女のピンキー
今陽子だって昔は若かった。
朝、目覚めたら雨降りで、テレビを見ると多摩地区に大雨洪水警報が出ているというので、またしても家にこもってDVDを観る。
「ミサイル珍道中」
ビング・クロスビーとボブ・ホープのコンビによる≪珍道中≫シリーズの第7作にあたる作品。
なんでそんな作品のDVDを購入したかというと、先日観た「地球の危機」について「超SF映画」で調べた際、その隣のページに掲載されていたからだ。
その後、CD屋に行った際に見かけたのでつい買ってしまったのだった。
ハリー(クロスビー)とチェスター(ホープ)のコンビは、カルカッタでインチキ商品の売込みをやっていたのだが、失敗してチェスターが怪我をする。
その怪我のせいで記憶喪失になったチェスターを治すため、チベットの山奥の寺院に出かけた二人。
そこで調合された薬草で記憶が戻ったはいいが、この薬が効いた人間には次に進む資格があるというので話を聞いてみると、記憶力を高める薬草を使って本を丸々一冊記憶した上で、この寺院から一生出られないという。
それを聞いた二人は、その記憶力を高める薬草を持って寺院を逃亡する。
カルカッタに戻った二人だが、そこで二人を待っていたのはダイアン(ジョーン・コリンズ)という美女。
ダイアンは第三軍団という世界征服を目論む秘密結社のスパイで、仲間のエージェントと間違えて秘密のメモをチェスターに渡してしまったため、取り戻しに来たのだ。
ところが、二人は記憶力を高める薬草の実験にそのメモを使用した上で、燃やしてしまっていた。
しかし、薬草の効果でチェスターの脳内にはそのメモが完全に記憶されていた。
そのため、第三軍団の陰謀に二人は巻き込まれるのだった。
この映画が何ゆえ「ミサイル珍道中」という邦題で(原題は“THE ROAD TO HONG KONG”)、どうして「超SF映画」に取り上げられているのかというと、第三軍団の陰謀というのが、ロケットで月に人を送って、そこからミサイルを発射して、世界の愚民どもを滅ぼした上で新世界を築こうというものだからだ。
とりわけ、猿の代わりに実験用ロケットに乗せられた二人が宇宙飛行をしたり、また第三軍団から二人の側に寝返ったダイアンを含めた三人が誤ってロケットで打ち出され、帝王星なる惑星に到着してしまうラストシーンをSF的と見たのだろう。
とは言え、ロケットの発射シーンは潜水艦からのICBM発射シーンの実写映像を使用しており、少し複雑な気分になるよ。
ちなみに、「超SF映画」によれば、シリーズの最終作だそうだ。
長いシリーズなので、そこまでのことを踏まえたネタがあったりするのだが、私は≪珍道中≫シリーズを観るのは初めてなので、ピンとこない。
それどころか、何となく馴れ合いっぽく見えてしまう。
とくにドロシー・ラムーアの登場するシーンなどは、そんな感じが強い。
この映画で多用されるネタが「特撮!」だ。
ピンチになったりした時に、「特撮さん、何とかして」と言うと、服が入れ代わったり、人物がいなくなったりするというシーンが数ヶ所ある。
こういうのをなんという用語で言うのだったか忘れたが、作品の中の人物が作品の外に呼びかけて何かするようなやり方は、マンガでは今でも多く見られると思うが、映画では最近は見ないような気がするが、単に知らないだけか。
マンガではともかく、映画でこの手法を使うのは、コメディとは言え、私はあまり好きではない。
この映画は、いろんな有名俳優がカメオ出演している。
ピーター・セラーズ、デビット・ニーブン、ディーン・マーチンには気がついたが、フランク・シナトラには気がつかなかった。
パッケージには「ピーター・セラーズ、デビット・ニーブン、フランク・シナトラ、ディーン・マーチンなど大物ゲスト」とあるのだが、他には誰がいたんだろう?
何はともあれ、一番笑えるのはチェスターの記憶を取り戻すために訪ねたインドの病院での治療シーン。
怪しいインド人精神科医を演じているピーター・セラーズが最高である。
ある症状のために病院に来ているのに、全く見当違いな診療ばかりする、というパターンは、志村けんあたりがテレビのコメディでやっているのを見た気がするが、この辺が元ネタなのだろう。
しかし、ここでのピーセラの演技の方が笑える。
前にアボット&コステロの「凸凹猛獣狩」のDVDを観た時には、ドリフなどの元になっているのだろうが笑えなかったと書いたが、こちらはピーセラの個性が光っている分で元ネタの勝ちである。

Recent Comments