« ユニクロのフリーズ | Main | 母の日のオーネショ »

April 20, 2006

火事場東坡肉

火事は災難だったが、おかげで豚肉がこんがり焼けたよ。
(火事場トンポーロウと読んでください)

リクエストがあったので、改めて書いてみるが、言っとくけど期待して読むようなもんじゃありませんぜ。

仕事で池袋方面に行く。
仕事は4時頃にはかたがついたが、そんな中途半端な時間から、何かをする気にもなれない。
と言って、そもそも今日は定休日で本来休みなのだと思うと、すんなり帰宅する気もなれない。

こういう時には、無駄に遠回りして帰宅するというのが、私のよくやる暇つぶしである。

例えば、池袋を起点にするなら、東武東上線で小川町まで行き、JR八高線に乗り換えて拝島まで南下するとか、西武池袋線で入間市まで行き、路線バスで青梅市内に入るとか、そういうパターンがありうるわけだが、これは既にどちらも経験済みだ。

ということで、まだやったことがないパターンとして、バスに乗ることにする。

東武の地下でカレーを食ってから、池袋駅西口のバスターミナルに行き、手ごろな行き先がないか吟味する。
どうも面白そうなのがない。
時間帯が早ければ高島平まで行ったっていいが、いまからではそうもいかない。

仕方がないので、唯一JR中央線方面に行く中野駅北口行きに乗る。
18時30分発。

池袋から中野にかけてのJR山手線西側の地域には、ほとんど馴染みがないので、どんなものがあるか車窓に期待していたのだが、前日深夜まで仕事の資料を作成していたため、爆睡する。
くそ。

19時10分頃、中野駅に到着する。
もちろん、次のバスを物色する。
西武池袋線の中村橋行きのバスなど面白そうだが、西武線と中央線の間をジグザグに青梅まで向うという作戦は、もう少し明るい時間帯にやりたい。
ふと見ると吉祥寺行きというのがある。
19時22分発で待ち時間も少ない。
経由するバス停を確認して、ああ、あれかと気づき、これに乗ることにする。

昔、地下鉄丸ノ内線の新高円寺近くに住んでいた。
新高円寺駅の出口の脇で、青梅街道と五日市街道が分岐している。
この分岐点近くの五日市街道というのは、歩道もないものすごく狭い道なのだが、青梅街道からその狭い道に曲がりこんでくる邪魔くさい路線バスを、毎朝晩、目にしていた。

それがこの路線バスだ。
すっかり存在を忘れていたよ。

この青梅街道と五日市街道の分岐点というのは、いわば交通の難所で、二つの街道がぶつかる所で交通量が多いのに、書いたように歩道もない狭い道なのだ。
そこで、五日市街道を少し延ばして、現在より新宿寄りの地点で合流させようという計画が昔からあった。
私が住んでいた頃には、ほとんど用地買収も済んでいたのだが、1軒だけ、頑として立ち退かない家があり、計画が止まっていた。

その家は、私が青梅に転居したすぐ後に、強制撤去され、いまは道路も出来上がっている。

青梅街道を通るバスには何度も乗っているので、新しい五日市街道口は目にしているが、そちらを通ったことはない。
このバスが、そこを通るようになっているんじゃないかと期待して、乗ってみたのだった。
のだが、バスはそこをやり過ごして、昔の五日市街道口を曲がっていく。
まだここを通ってたのかよ。
強制撤去までしたってのに。

まあ、おかげで、昔時々行っていたチャーハンと野菜炒めしか頼んだことがない中華料理屋がまだ潰れずにそこにあるのが確認できたが。

バスは五日市街道を走る。

そう言えば、ここを今回とは逆方向に歩いたことを思い出す。

記録によると、それは1989年5月7日のこと。
友人と2人、いまは無いテアトル吉祥寺という映画館で、オールナイト上映を観た。
ラインアップは「エイリアン」「ブレードランナー」「レジェンド」「誰かに見られてる」の4本立てだったから、多分リドリー・スコット監督特集だったのだろう。
観終えて、早朝の吉祥寺の街に出るが、すんなり帰る気がしない(そんなんばっかりかい)。
その時、映画館に近い通りが、五日市街道であることに気がついてしまった。
ああ、ここを歩いていったら、下宿に帰れるじゃん。
というわけで、歩き始めた。
途中、ファミリーレストランで朝飯食ったりして、下宿についたのが9時頃だったか。
およそ4時間。
バカだ。

若気の至りと言いたいところだが、考えたら、いままさに同じことをやっている。
徒歩かバスかの違いだけ。
本当にバカだ。

苦笑していると、後の席の女子高生2人の会話が耳に入ってくる。
何か違和感がある。
耳をそばだてて聞いてみると、英語と日本語のちゃんぽんでしゃべっているのだった。
それも文章の途中で英語になったり日本語になったり。
で、その英語がすごく本格的な発音で、きわめて流暢。
もちろん、日本語自体もたどたどしさはなく、きれいで違和感は無い。
なのに、それを混ぜてしゃべる。
帰国子女なのだろうか。
だとしても、別に混ぜてしゃべらんでも。
まあ、本人たちはしゃべりやすいようにしゃべっているだけなのだろうが。

と思っているうちに吉祥寺に着く。

この先は簡単だ。
いつぞやの逆をやればいい。
つまり西武柳沢まで行き、そこから青梅に向う。
問題は、この時間にまだ柳沢から青梅行きが出ているかどうかだ。

ままよ、バスが無ければ西武線で帰るだけのことだ。
と言うことで、柳沢駅行きのバスに乗る。
20時12分頃に発車。

柳沢には20時35分頃到着。
急いでバス停を調べると、青梅車庫行きの最終バスが21時ちょうどにある。

安心したらトイレに行きたくなったので、近くにあったラーメン屋に入る。

近頃のラーメン屋は薀蓄を食ってるみたいでいけ好かないので避けているのだが、運悪く、そんな店しか見える所に無かった。
戸を開けると、魚介出汁のきつい香りが鼻をつく。
注文すると、スープはあっさりがいいかこってりがいいか、麺は普通か太麺かと聞いてくる。
なんだっていいよ、ラーメンなら。
と思いつつ、あっさりスープに普通麺を選ぶ。
味はどうだったかと聞かれれば、美味かったと答える。
でも、これがラーメンかい?
魚介の味が濃くて、ラーメンよりはそばかうどんという感じがしてしまう。
こってりスープにした方が良かったか?

ほら、こんなくだらないことを考えてしまうだろ。
だからやなんだよ。
ただのラーメンを食わせてくれ。

さて、青梅車庫行きのバスに乗る。
程なく工事渋滞に巻き込まれる。
そこでの遅れを取り戻そうというのか、工事箇所を過ぎた途端、バスが猛然と飛ばし始める。
このバスは、旧青梅街道を通っているのだが、旧青梅街道は道幅が狭い。
そこを飛ばしまくる。
路線バスと思えん。
無茶するなよ。

しかし、おかげで青梅駅前には22時20分過ぎに到着する。
実はこの4月から、青梅駅から私の自宅方面に行く路線の最終が22時ちょうどから22時30分になった。
と言うことで、きっちり間に合う。
ありがたい。

かくして、池袋から自宅そばまで、路線バスだけで帰ることが出来た。
所要時間4時間10分少々。
すんなり鉄道で帰った場合のほぼ倍だ。

大バカだ。

|

« ユニクロのフリーズ | Main | 母の日のオーネショ »

Comments

次回は池袋~西武~武蔵大和~バス~上北台~モノレール~立川~青梅線~青梅なんてのを希望。

Posted by: ぽのぽ | April 20, 2006 at 01:22 PM

新宿~西武~玉川上水~モノレール~立川~青梅線~青梅

というのは実行済み。
でも、そうか、上北台でバスという方法はあるんだな。

バスは行き当たりばったりで、しかもなるべく起点から終点まで乗るという方針なので、その辺は眼中になかったな。

Posted by: liondog | April 20, 2006 at 01:35 PM

拝読しました。
最後の梅70ははずせないところかな、と考えていましたが(正確には飯41や入市32等、埼玉県内のルートが読めなかった)、池袋から柳沢までのルートが全く外れていました(笑)。光が丘方面を経由して練馬区シャトルバスで保谷に出てから柳沢かな、と思っていました。中野-吉祥寺経由でも乗りでがありそうですねえ。ありがとうございました。

でも、「家に帰る」という立派な用事があるのだからいいじゃありませんか。本当のバカは、用もないのに生活圏とは無関係な場所まで乗りに行く奴のことを言うのではないか、と。

Posted by: router | April 20, 2006 at 06:11 PM

用事も無くバスに乗りに行くのは晩年の田中小美昌晩年のだよ。^^

Posted by: ぽのぽ | April 20, 2006 at 11:03 PM

柳沢駅前から青梅車庫行きに乗っている間に立川駅北口行きのバスとすれ違いました。
ということは、立川からバスを乗り継いで青梅まで行けるってことだ。
今度試そう(微笑)

基本的に始点から終点まで乗るので、途中のバス停での乗継って言うのは念頭になかったんだけど、ちゃんと調べれば、路線が重複する区間での乗り継ぎを利用して、かなり自由に移動できそうな気がしてきた。

それをやっちゃあ、おしまいか(何が?)

Posted by: liondog | April 21, 2006 at 10:29 AM

初めてliondogさんの職場訪問したときは、私はまだ埼玉県の住民だった。方向音痴の私がよく行き着いたと思った。せっかく、liondogさんが地図をくれたのに、役に立たなかったぐらいだから。お昼を食べる場所を探して、うどん屋さんで腹ごしらえ。入ったときと出るときは右と左が逆なのにスタスタと目的地とは反対方向に歩いて、着物博物館(正式名称を忘れた)に行き着き、館長さんが「よくひとりで来たね〜」と、40過ぎの私をまるで子供扱いで付きっきりで館内を説明してくれた。そのときに館長さんはチャイナ服が似合いそうだねと不思議なことを言った。ちなみに私は日本国籍の日本人。その後、かんざし美術館を見学してバス停に行ってビックリ。危うく、帰宅し損ねかねないほど、バス便が少なくラストが早い(苦笑)。次に行ったときは東京都民だから青梅街道で車で簡単に行けて、liondogさんと記念撮影までさせてもらって満足満足。
初めて行ったときにいただいた絵はがきは貴重なものなので、大事にしまいすぎてどこかの箱の奥底に・・・。昨年、いただいたテレカは母がとても喜んでいました。ありがとうございます!!!

Posted by: ブルーベリー | April 26, 2006 at 11:41 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/77525/9674790

Listed below are links to weblogs that reference 火事場東坡肉:

« ユニクロのフリーズ | Main | 母の日のオーネショ »